外来診療担当表

概要・特色

世界的な名医である福島孝徳医師による執刀も行っております

概要・特色
概要・特色

脳神経外科とは、脳や脊髄などに血管や骨などを加えた神経系全般の疾患の中で、特に外科的治療を必要とするものを主な対象としている診療科です。脳梗塞など緊急手術が必要な重度な疾患に加えて、手足の脱力感があったり、頭痛やめまい、しびれなどの症状があったりした患者さまも、私たちの治療の対象となります。

扱っている主な疾患には、頭痛やめまいをはじめ、神経痛やけいれん、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、悪性脳腫瘍、良性脳腫瘍、てんかんなどが挙げられます。

当院は病院名に脳神経外科を掲げており、また理事長が脳神経外科の医師であることから、西村院長をはじめとする臨床経験が豊富な5名の専門医により、救急医療から入院治療までエビデンス(科学的データにもとづいた標準医療)にのっとった治療を提供しています。さらに、定期的に世界的な名医である福島孝徳医師による執刀も行っており、世界レベルの治療を身近に学んでいます。さらに、治療機器も積極的に最新のものを取り入れるなど、患者さまに最新で最高の医療を提供しています。

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一次脳卒中センター(PSC)

2020年当院が日本脳卒中学会から「一次脳卒中センター(PSC)」として認定され、このたび再認定されました。

認定証

「一次脳卒中センター(PSC:Primary Stroke Center)」とは、地域の医療機関や救急隊からの要請に対して、24 時間 365 日脳卒中患者を受け入れ、急性期脳卒中診療担当医師が、患者搬入後可及的に速やかに診療(t-PA 静注療法を含む)を開始できる施設です。
一般社団法人日本脳卒中学会が定める認定要件(下記)を満たす施設が「一次脳卒中センター(PSC)」の認定を受けることができます。

認定要件

●地域の医療機関や救急隊からの要請に対して、24 時間 365 日脳卒中患者を受け入れ、急性期脳卒中診療担当医師が、患者搬入後可及的に速やかに診療(t-PA 静注療法*1を含む)を開始できる。
●頭部 CT または MRI 検査、一般血液検査と凝固学的検査、心電図検査が施行可能である。
●脳卒中ユニット(SCU)*2を有する。
●脳卒中診療に従事する医師が 24 時間 365 日勤務している。
●脳卒中専門医*31名以上の常勤医がいる。
●脳神経外科的な処置が必要な場合、迅速に脳神経外科医が対応できる体制がある。
  • ※1 t-PA(血栓溶解療法):脳の血管に詰まった血栓を薬で溶かす治療方法です。当院は、夜間も薬剤部が常駐し、すぐにこの治療を開始できます。
  • ※2 脳卒中ケアユニット(SCU):「多職種からなる専属の脳卒中チームが配属され、他疾患と明確に分離された脳卒中患者専用の病棟(または病床)」と定義されています。
    当院には SCU が 9 床あり、専門的な学習・訓練を積んだ看護師・リハビリテーションスタッフ他メディカルスタッフで構成されたチームがあります。
  • ※3 脳卒中専門医:当院には常勤の日本脳卒中学会専門医、日本脳神経外科学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医が計5名います。
    地域の医療機関や救急隊から直接医師につながるホットラインで対応しています。
  • ※4 機械的血栓回収療法:詰まっている血栓を、カテーテルを用いて吸引したり、金網の筒のようになっている血栓除去デバイス(ステント)を用いて、回収除去したりすることで、再び脳血流を再開通させることを目的とした治療です。当院では、この技術に優れている常勤医師が待機し、必要に応じて駆けつけて実施します。

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診療実績

日本脳神経外科学会専門医認定制度による指定訓練場所、A項病院(脳死後臓器摘出が許可された病院)であり、脳血管障害(脳卒中)・頭部外傷・脳腫瘍など脳神経外科疾患全般に対して標準的診断治療を行っています。

脳神経外科日常診療に必要となるCT scan・Helical CT(3D)・MDCTを含む2台・Xe CT(脳血流測定用)・MRI・DSA(血管撮影)・EEG(脳波測定装置)・ARB(誘発脳波測定装置)などを用いて診断治療を行っています。

手術例数は毎年、指定訓練場所A項病院として認定される以上の例数をこなしています。

2022年度 手術件数(2022年4月~2023年3月)
脳腫瘍摘出術 40件
破裂脳動脈瘤クリッピング術 10件
未破裂脳動脈瘤クリッピング術 15件
脳内出血開頭血腫除去術 10件
外傷開頭血腫除去術 6件
慢性硬膜下血腫穿頭血腫除去術 83件
内/外減圧術 5件
水頭症シャント術 33件
微小血管神経減圧術 21件
脳動脈瘤コイル塞栓術 19件
頸動脈ステント術 20件
経皮的血栓回収術 23件
その他 56件

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脳血管内治療科

脳血管内治療科

脳血管内治療とは脳の病気に対して、皮膚や頭蓋骨を切ることなく、カテーテルという細い管を用いてレントゲンを見ながら血管の中から病気に到達し手術を行う治療方法です。全身の血管は大動脈を介して繋がっているため、足の付け根や肘の内側の血管から頸動脈あるいは脳内血管に到達できます。ご高齢の方や全身状態の悪い重篤な方でも受けて頂くことは可能ですが、手術自体の危険度は開頭手術よりも高いため細心の注意を払って治療を行っています。

脳血管内治療科で扱う疾患
脳梗塞に対する血栓回収療法

脳血管の太い部分に詰まった血栓を回収し、脳梗塞を最小限に抑えるために治療を行います。まだ脳梗塞から回復する見込みの脳組織が残っている場合、早期に再開通を行うことで言語障害や手足の麻痺が改善する可能性があります。
当院では脳卒中ホットラインを用いて積極的な救急の受け入れを行っております。病院到着から治療開始まで60分以内、治療開始から再開通まで30分以内を達成目標とし1分でも早い再開通により転帰良好につながるようスタッフ一丸となって努めております。

脳動脈瘤に対するコイル塞栓術

破裂/未破裂脳動脈瘤に対し脳血管内治療に適しているものや患者様の全身状態によりコイル塞栓術を選択しています。全身麻酔で治療することがほとんどですが、患者様の体力に合わせて局所麻酔で行うことも可能です。脳血管ステントを併用することもあり、治療の前後で抗血小板薬を服用して頂く必要があります。治療のための入院は1週間程度です。治療後は定期的にMRI検査や脳血管撮影検査での経過観察を行います。

頸動脈狭窄症に対するステント留置術

首の血管が細くなったために脳梗塞を起こした場合や、今後脳梗塞を起こす危険が高い場合に血管を広げるためのステント留置術を行います。局所麻酔でほとんどの治療は可能ですが、病変によっては全身麻酔で行うこともあります。治療後に血圧が下がり脈拍が遅くなることがありますので、循環器内科と連携して安全に治療できるよう努めております。

硬膜動静脈瘻

頭痛、眼球充血や耳鳴りの精査で見つかることがあります。将来、脳出血を起こす危険性が高い症例に対し治療を行います。脳血管内治療が有効であり液体塞栓物質、コイルなどを用いて安全に治療を行います。

脳動静脈奇形

再出血しやすい病気であるため、緊急で行うことが多い疾患です。
脳外科開頭チームと協力して術前塞栓術を行います。標的とする血管を液体塞栓物質、コイルを用いて塞栓し摘出術の際の出血量を抑えます。

血管内治療数のグラフ

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医師紹介(常勤)

院長 西村 進一

院長 西村 進一
  • 大学(卒業年度)
    大阪医科大学(昭和57年)
  • 専門分野
    脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷
  • 認定資格
    日本脳神経外科学会専門医
    日本脳卒中学会専門医
    身体障害者福祉法指定医師
  • 所属学会
    日本脳神経外科学会
    日本脳卒中学会
    日本脳神経外科コングレス
    日本頭蓋底外科学会
    日本脳神経外科救急学会
    日本脳神経CI学会
趣味
ゴルフ
好きな食べ物
メッセージ
誰にでも優しい医療

副院長 池永 透

副院長 池永 透
  • 大学(卒業年度)
    大阪医科大学 (平成6年)
  • 専門分野
    脳卒中、脳腫瘍
  • 認定資格
    日本脳神経外科学会専門医
    日本脳卒中学会専門医
    日本脳卒中の外科学会技術指導医
    身体障害者福祉法指定医
  • 所属学会
    日本脳神経外科学会
    日本脳神経外科コングレス
    日本脳卒中学会
    日本脳卒中の外科学会
    日本感染症学会
趣味
サイクリング、家庭菜園
メッセージ
わかりやすい説明を心がけています。

部長 土居 温

部長 土居 温
  • 大学(卒業年度)
    大阪医科大学 (平成12年)
  • 専門分野
    脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷
  • 認定資格
    日本脳神経外科学会専門医
  • 所属学会
    日本脳神経外科学会
    日本脳神経外科コングレス
    日本脳卒中学会
    日本脳卒中の外科学会
    日本頭蓋底外科学会
    日本神経内視鏡学会
趣味
スキー

副部長 松下 葉子

医長 松下 葉子
  • 大学(卒業年度)
    大阪医科大学 (平成14年)
  • 専門分野
    脳神経外科(脳血管障害 脳腫瘍)
  • 認定資格
    日本脳神経外科学会専門医
    日本脳卒中学会専門医
    日本神経内視鏡学会技術認定医
    日本医師会認定健康スポーツ医
  • 所属学会
    日本脳神経外科学会
    日本脳卒中学会
    日本脳腫瘍学会
    日本神経内視鏡学会
    日本癌学会
    日本脳神経外科学会コングレス

副部長 木下 裕介

副部長 木下 裕介
  • 大学(卒業年度)
    山梨医科大学 (平成14年)
  • 専門分野
    脳腫瘍(髄膜腫、神経鞘腫、転移性脳腫瘍等)・脳血管障害(脳動脈瘤、内頚動脈狭窄症等)・三叉神経痛・顔面けいれん・舌咽神経痛
  • 認定資格
    日本脳神経外科学会 専門医・指導医
    日本脳卒中学会 専門医・指導医
    日本脳卒中の外科学会 技術認定医
    日本脳神経血管内治療学会 専門医
    日本神経内視鏡学会 技術認定医
    PNLS インストラクター
  • 所属学会
    日本脳神経外科学会
    日本脳神経外科コングレス
    日本脳卒中学会
    日本脳卒中の外科学会
    日本脳神経血管内治療学会
    日本神経内視鏡学会
    日本脳腫瘍の外科学会
    日本頭蓋底外科学会
    日本脳神経外科救急学会
    日本頭痛学会
    日本脳神経外科同時通訳団 団員
    日本医学英語教育学会 評議員
    Duke University research fellow(2016-2018)
    (福島孝徳先生の元で脳外科手術、頭部解剖研鑽)
趣味
ランニング・筋トレ・野球
好きな食べ物
ステーキ
休日にすること
ドライブ
モットー
どんなささいなことでも気軽に御質問ください。
Medical interview in English is available.

大村 直己

大村 直己
  • 大学(卒業年度)
    大阪医科大学(平成22年)
  • 専門分野
    脳血管障害・脳血管内治療
  • 認定資格
    日本脳神経外科学会専門医
    日本脳神経血管内治療学会専門医
    臨床研修指導医
  • 所属学会
    日本脳神経外科学会
    日本脳神経血管内治療学会
    日本脳神経外科コングレス
    日本脳卒中学会
    日本脳卒中の外科学会
    日本脊髄外科学会
趣味
筋トレ・野球観戦・読書
好きな食べ物
休日にすること
筋トレ
メッセージ
脳神経外科の幅広い領域を勉強しました。困っている症状を聞かせて下さい。

吉川 将史

吉川 将史
  • 大学(卒業年度)
    金沢医科大学 (平成25年)
  • 専門分野
    脳神経外科
  • 認定資格
    AHA ACLSプロバイダーコース修了
    緩和ケア研修会修了
  • 所属学会
    日本脳神経外科学会
    日本脳神経血管内治療学会
    日本脳腫瘍病理学会
    日本脳神経外科救急学会
    日本脳卒中学会
    日本脳神経外科コングレス
趣味
スノーボード
モットー
分かりやすい説明を心掛けます。

医師紹介(非常勤)

津田 快

津田 快
  • 大学(卒業年度)
    関西医科大学 (平成17年)
  • 専門分野
    脳神経外科
  • 認定資格
    日本脳神経外科学会専門医
  • 所属学会
    日本脳神経外科学会
    日本脳神経外科コングレス

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