突然の悲報で、当院顧問の福島孝徳先生が永眠されましたことを深く悼みます。先生の偉大な業績は、数えきれないほど多岐にわたります。ここに全てを列挙することは困難ですが、先生が当院にもたらされた貢献に深く感謝申し上げます。
先生には2007年から16年間にわたり、596例の脳外科手術（脳腫瘍・頭蓋底外科手術・脳動脈瘤手術・脳微小血管神経減圧術等）のご指導を賜りました。そのご指導は基本的な手術技術から高度な技術に至るまで多岐にわたり、当院が世界レベルの脳神経外科医療に近づくことを可能にしました。また、先生は医療の領域に留まらず、シカゴでの学会にご招待いただき国際的な視野を広げてくださいました。これは後に当院が主催した第１２回日本病院脳神経外科学会の運営において大いに役立ちました。更に、シカゴにおいて先生のジャズバンドを拝聴する機会を得ました。先生は素晴らしいドラマーであり、その正確なリズムの刻みは、手術のように深い感銘を与えてくれました。
医療、学術、経営の各面において、先生から大きなご支援を賜り、当院の成立が先生なしには考えられません。
先生の偉大な業績をたたえ、敬意を表し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

福島孝徳先生からご教授いただいた数々の技術・知識・経験を継承し、後世に繋いでいく使命があると思っております。
今後も信頼される畷生会脳神経外科病院であるように努めてまいります。

今後の診療・手術について

今後も福島孝徳先生より薫陶をうけた当院の脳外科チームが、これまで通り診療・手術を行ってまいります。